- 調剤薬局事務は資格なしでも働ける?
- 未経験でも採用される人の特徴は?
- 持っておくと有利になる資格って?
この記事では、未経験・資格なしで調剤薬局事務に転職したい方向けに、採用活動の実態をお教えします。
ぜひ参考にしてみてください。
調剤薬局事務は「資格なし・未経験」でも転職できる

(調剤薬局事務は資格なしの人でも転職できる?)
結論からいうと、調剤薬局事務の仕事は、「資格なし・未経験」の人でも採用してもらえる可能性は十分にあります。
↓実際に、調剤薬局事務の求人が多く登録されている転職サイトを見ると、以下のような求人があります。
資格については「必須条件」ではなく、「あると優遇」と言う扱いになっていることが多いですね。

(資格なしでも応募できる調剤薬局事務の求人例:こちらはリクナビNEXTに掲載されている求人です)
「調剤薬局での仕事」というと、資格が必要ではないかと思われがちですよね。
ですが、実際に私が働いている職場でも9割が未経験・無資格での採用です。
経験がある方は確かに即戦力になりますが、未経験・資格なしでも問題なく正社員として働いている人がほとんどですね。
調剤薬局事務に未経験・資格なしで転職する場合の平均月給は?
調剤薬局事務の初年度平均年収は300万円〜350万円前後、月給で20万円〜25万円のところが多いです。
ただし、勤続年数や教育者等の担当になると月給は少しずつ増えていきます。
また、レセプト請求をする前後での残業や年中無休の薬局では日曜日・祝日出勤がありますのでその都度プラスになります。
調剤薬局事務の月給は他の職業に比べて高いとはいえません。
しかし、未経験・資格なしでも働けること、また産休・育休等の退職後も全国どこの調剤薬局でも働けるというメリットがあります。
調剤薬局事務で働く人が持っておくと役立つ資格
調剤薬局事務の仕事は、採用の時点で資格は必ず必要というわけではありません。
ただし、転職活動の時点で資格の勉強をしている、または資格取得予定という旨を伝えられると、よりよい印象を受けることは間違いありません。
↓調剤薬局事務で働く人が持っておくと役立つ資格としては、以下のようなものがあります。
持っておくと有利な資格
- 調剤事務管理士
- 医療保険調剤報酬事務士
- 調剤報酬請求事務専門士
- 調剤事務実務士
- 登録販売者
それぞれの資格の内容や難易度、取得方法について、順番にみておきましょう。
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1.調剤事務管理士
受付・会計・レセプト業務等を担当する調剤薬局事務に求められるスキルをもっていることを証明できる資格です。
こちらの資格は全国の調剤薬局で高く評価されています。
合格基準は実技試験が70%以上、学科試験がマークシートで70点以上。
合格率は約60%、年6回試験が実施されています。
受験資格の必要がなく年齢制限もありませんので、最初に勉強を始めるにはおすすめの資格です。
2.医療保険調剤報酬事務士
公的な資格ではありませんが、医療保険学院という民間団体が認定している資格です。
調剤報酬事務教育講座のカリキュラムを受講し、調剤報酬の仕組みの理解や医療保険制度や医薬品に対する知識・正しく調剤報酬を算定し請求出来るスキルを証明できます。
受講後、3回の中間テストに合格することで受験資格が得られます。
こちらの資格は中間テストの添削課題が理解できれば合格できるレベルで、受講期間内であれば何回でも受験できます。
試験内容は実技と学科の2種類。自宅で受験することが可能です。
3.調剤報酬請求事務専門士
調剤報酬の基礎・応用をレベルごとに理解している、または実務に活かすことができるかを証明する為の資格です。
↓以下のようにレベルが分かれています。
- 1級:教育者・リーダー
- 2級:中堅社員
- 3級:新入社員
調剤薬局事務の業務に関する技能を証明する資格で、調剤薬局事務における最高峰の認定試験です。
合格者には「専門士」の称号が与えられます。
近年非常に人気がありますが、認定者のレベルを一定に保つ為2年ごとに認定書を更新する必要があります。
こちらの資格は1級~3級の階級があり、1級に関しては合格率15%~20%。
試験は年2回(7月と12月)実施され試験内容は1級~3級全て実技と学科の2種類です。
4.調剤事務実務士
調剤薬局における務能力を証明する資格です。
↓資格試験では、以下のような知識が問われます。
- 調剤事務業務の流れ
- 調剤報酬請求に関する知識
- レセプト作成に関する知識
- 各種制度に関する知識
資格を取得することで実務対応能力に関して自己アピールにつながるでしょう。
受験資格は必要なく、試験は年2回実施されます。
試験内容は学科・実技共にマークシートで合格基準は正解率60%、合格率は約60%~80%です。
こちらの試験は参考資料・ノート等の資料の持ち込みが可能で在宅受験も可能です。
5.登録販売者
風邪薬や鎮痛剤等の副作用のリスクが低い一般用医薬品の販売ができる医療系国家資格です。
2015年4月から受験資格の制限がなくなりました。
試験は年に1回以上8月~10月に実施され試験内容は学科でマークシートのみ。合格基準は70%ですが試験項目が5つあり各項目のどれか一つでも35~40%以下の正解率だった場合不合格になります。
合格率は31%~53%と低めですが、調剤薬局のみならずドラックストア等の医薬品を取り扱う業界に有利な資格です。